vivo X300 Ultra × OPPO Find X9 Ultra クロスレビュー!【徹底的!カメラ比較】

2026年、今年もようやく中国メーカーのフラッグシップが各社出そろいました。今回は今年出たフラッグシップスマホの中から、vivo X300 UltraとOPPO Find X9 Ultraを比較していきます。ついでに昨年からの上積みを見るために、Find X8 Ultraとも比較していきます。検証は例年通り、望遠の解像度、低照度性能、HDR性能を中心に、実使用よりはより過酷かつ極端なシチュエーションでもしっかり撮影できるかを中心に検証していきます。

目次

スペック比較表

vivo X300 UltraOPPO Find X9 UltraOPPO Find X8 Ultra
製品番号V2547A(大陸版)PMA110(大陸版)PHY110(大陸版)
SoCSnapdragon8 Elite Gen5
Snapdragon8 Elite Gen5
Snapdragon8 Elite
重量黒:232g
白・緑:237g
235g极地冰川,绒砂峡谷)
236g(大地苔原)
226g
寸法162.98×76.81×8.19
(mm)(黒)

162.98×76.81×8.49
(mm)(白・緑)
163.16×76.97×9.10
(mm)(大地苔原)
163.16×76.97×8.65
(mm)(极地冰川,绒砂峡谷)
163.09×76.80×8.78 (mm)
ディスプレイ6.82インチ AMOLED6.82インチ AMOLED6.82インチ AMOLED
リフレッシュレート最大144Hz最大144Hz最大120Hz
メインカメラLYT-901 200MP f/1.85
1/1.12インチ OIS
35mm
LYT-901 200MP f/1.5
1/1.12インチ OIS
LYT-900 50MP
1.02インチ OIS
f/1.8 23mm
超広角カメラLYT-818(IMX06C)
1/1.28インチ OIS
f/2.0 14mm
LYT-600 50MP f/2.0
1/1.95インチ
14mm
S5KJN5 50MP
1/2.76インチ f/2.0
15mm
望遠カメラ1S5KHPE 200MP
f/2.67 85mm OIS
1/1.4インチ
テレマクロ対応
OV52A 200MP
f/2.2 70mm OIS
1/1.28インチ
テレマクロ対応
LYT-700(IMX906) 50MP
f/2.1 70mm OIS
1/1.56インチ
テレマクロ対応
望遠カメラ2S5KJNL 50MP
f/3.5 230mm OIS
1/2.76インチ
LYT-600(IMX882) 50MP
f/3.1 135mm OIS
1/1.95インチ
インカメラS5KJN5
50MP f/2.45
1/2.76インチ
S5KJN5
50MP f/2.0
1/2.76インチ
IMX809 32MP 1/2.74インチ RGBW f/2.4 21mm
その他マルチスペクトルセンサー GC59A0マルチスペクトルセンサーマルチスペクトルセンサー 2MP 23mm

作例

ソフトウェアのバージョンはいずれも作例撮影日時点での最新バージョン(試用版を除く)です。1枚目からFind X9 Ultra、X300 Ultra、Find X8 Ultraの順に載せています。

低照度その1(メイン)

毎年撮影しているいつもの場所です。拡大するとFind X9Uは空にパターンノイズのようなものが見られます。低照度性能自体は3機種ともにそれほど大きな差はありませんが、どちらかと言えばOPPOの2機種の方が良好に思えます。

低照度その2(メイン)

先ほどよりはやや明るい場所です。X9Uはやはりノイズが気になります。X300Uはノイズが少ないものの塗り絵感がある感じに。この中ではX8Uが一番良いように思えます。

低照度その3(超広角)

さすがに1/2インチ以下のセンサーで低照度は厳しいですね。X8UよりX9Uの方がセンサーサイズが大きいので若干マシな気もしますが大差ありません。超広角で低照度いけるのはvivoだけですね。

低照度+HDR+レンズフレア(メイン)

ライトの部分はvivoが優秀ですが、単純に明るめのところを中心に測光している感じで黒潰れ面積は多めです。逆にOPPOの2機種はライト部分が白飛びしていますが黒潰れ面積はvivoより少なめです。レンズフレアはvivoの方が抑えられているように思えます。全体的にはX300Uが良いと思います。

赤い花1(望遠)

色の再現が一番難しい色です。この中だとvivoが一番良いと思います。

赤い花2(望遠)

やはり色味はvivoが一番正確な気がします。OPPOはぬるいですね。悪くはないんですけどね。

ボケ比較(望遠)

望遠レンズはいずれも正円ではないのでボケの形状も完全に丸くはなりません。丸い順にFind X9U→X300U→X8Uとなります。X8UからX9Uへなったときにレンズがかなり円形に近付いたのでボケの形も良くなりましたね。

テレマクロ最短撮影距離(望遠)

最短撮影距離は3端末ともにほぼ同じくらいです。3xではなく3.7xのX300Uがやや寄れるかな、という気はしますが、実際のところほぼ同じくらいでした。

HDR比較(メイン)

HDR+ボケ比較(望遠)

望遠比較

2x(50mm前後)

3x(70mm前後)

5x(115mm前後)

6x(140mm前後)

10x(230mm前後)

20x(460mm前後)

30x(690mm前後)

50x(1150m前後)

X300 Ultra まとめ

まず、X200 Ultraからのスペックの変化から振り返ります。超広角はそのままと思われますが、メインが1/1.28インチのLYT-818から1/1.12インチのLYT-901にサイズアップしました。それから望遠はセンサーサイズ、画素数が同じながら、f値がf/2.27からf/2.67に低下しています。

X300 UltraはX200 Ultra時代から抱える重大な欠点があります。それは手ブレ耐性が非常に低いことです。特に動く被写体に対しては本当に弱い。光量が十分かつ、それほど速くない(80km/h程度)の被写体でも普通にブレが発生します。これはOPPO端末ではほぼ起こりません。vivoだと非常に頻繁に発生します。この点においてはX200Uより悪化している気がします。特に望遠はセンサーサイズが変わらないのになぜかf値が上がっており、ソフトウェア面において改善されていないなら悪化するのは自明の理でしょう。X200Uは辛うじてギリギリ許容範囲かな、と思っていましたがそこからさらに劇的に悪化しています。X300Uの動体性能は致命的に悪いです。最低最悪です。もはや動体性能というか、静止画ですら腰を据えてじっくり撮るならともかく、サッと撮ろうとすると昼間でも高確率でブレた写真が量産されます。数年前のミドルレンジ並みと言ったら良いでしょうか?さらにこれに望遠レンズ(テレコン)を付ければ、まあ、そりゃあまともに撮れないです。望遠レンズはなんのためにあるのでしょうか?完全に無用の長物です。大きい、重い、手ブレする、単焦点。使い物になりません。なぜこんなものを発売してしまったのでしょうか?

比較作例は基本的に動体での比較はしていない(同一の環境で撮影が難しいため)ので、比較作例だと明確にブレてる写真はないと思いますが、実使用で動体を撮影すると本当に酷いことがよく分かります。1枚目の写真はテレコンなしですが、拡大するとはっきりとブレている(止まってない)のが分かるかと思います。晴れた日の昼で光量は十分。列車の時速はせいぜい70~80km/h程度なのにこれだけブレるのはありえません。2枚目の写真は400mmテレコンを使用し800mmで撮影していますが、こちらも昼間で光量はこの上ないくらいあるのにものすごいブレています。ここだと列車の速度は20km/h程度なのにこれです。シャッタースピードは1枚目が1/233s、2枚目が1/100sで、いずれも撮影後に何かしらの補正をしなければそりゃブレるよな、という数字です。ちなみに1枚目とほぼ同時刻、同じ場所でFind X8Uで撮影した写真は1/385sでX300Uより良いのが分かります。OPPOの場合は撮影直後のプレビューでブレていた場合でも、ある程度なら自動的に補正してくれるので、光量が十分な昼間ならブレ写真が出てくることはほとんどありません。

この時点で一発アウトですが、一応それ以外も見ます。まず低照度性能ですが、かつては低照度最強だったvivoもメインカメラの35mm化で大したことありません。OPPOの2機種とそれほど変わりません。X200Uの時も言いましたけど、メインカメラの35mm化ははっきり言って大失敗です。一利あっても百害あり。デメリットがメリットを大きく上回ります。追随した他社がZTE(Nubia)くらいだった時点でお分かりでしょう。本当に35mm化した方が良いならば、XiaomiやOPPO、Huaweiあたりが追随しているはずですからね。やはりメインカメラは23~24mmの方が低照度性能や解像度といった点において優位です。褒めるところは褒めますが、超広角はさすがに強く、超広角で唯一低照度がまともに撮れるスマホと言っても過言ではありません。それから、色味やHDRはOPPOの2機種より良いと個人的には思っています。あ、あと動画は良いですよ。倍率を変えた時にヌルっと動くのが個人的には良いと思います。物理的に倍率を変えられるレバーが無いスマホにおいて、この機能は結構大事です。ただ、繰り返しになりますがあまりにも手ぶれ補正が酷く、動体性能も終わっているので、良いところがすべて無駄になっています。次に望遠解像度。こちらも手ブレするということを除けば、解像度はFind X8Uとそれほど変わりません。6x~9.9xまではFind X9Uより解像度は良いです。ただ10x以降はFind X9 Ultraの方が明らかに上回ります。解像度に関しては致命的に悪いということはなく、むしろ良いと思います。

vivoは来年、Ultraの発売を見送るという噂もありますが、賢明な判断だと思います。こんなクオリティのスマホを世に出すべきではありません。今のカメラ開発チームは全員辞めさせた方が良いと思いますね。それくらい酷いです。私は初めてX60 Pro+を買ったとき、こんなすごいスマホが中国にあるのか、と非常に驚いたことを鮮明に記憶しています。その当時、vivoはまだ日本でそれほど買っている人が多くありませんでしたが、それ以降日本でもvivoを買う人は爆発的に増えた印象があります。私もそれ以来vivoのフラッグシップは出るたびに毎回購入しています。vivoは本当に好きなメーカーでした。それだけにX200U、X300Uはあまりにも、あまりにも酷くて、残念の一言では片づけられない心情です。はっきり言って二度とvivoは買いたくありません。好きだったメーカーが失速、墜落していく姿は見たくなかった。いつまでもスマホカメラを牽引する存在でいてほしかったんですよ。理由は不明ですが、X100Uまでカメラ関係の開発をしていたチームが解散して、全員退職したのでしょうか?X200 Ultra以降の体たらくを見るに、そうとしか思えません。いずれにせよ、X300 Ultraに少しでも期待した私がバカでした。もうvivoがかつての栄光を取り戻すことは二度とないんじゃないでしょうか。残念ながらvivoに次はありません。終わりです。

OPPO Find X9 Ultra まとめ

こちらもまずFind X8 Ultraからの変更点をまとめます。まず、メインカメラのセンサーが1インチのLYT-900から1/1.12インチのLYT-901になりました。この点に関して、センサーサイズはやや小さくなったものの、センサー自体の設計が新しくなったため、それほどマイナスの影響はないかと、作例を見てもそう思います。それから望遠のセンサーが1/1.56インチのLYT-700からから1/1.28インチのOV52Aにサイズアップしています。こちらは逆にセンサーサイズがアップしており、6x望遠が消えたマイナス面を上手くカバーできている印象です。超望遠は6xから10xに変更になり、センサーサイズも1/2インチ級から1/2.76インチに縮小しました。やはりこうなると6x~9.9xの望遠解像度の低下は避けられません。危惧していたほどではありませんでしたが、この間に関してはやはり解像度の低下を確認しています。10x以降の解像度はX9Uの方が良く感じますが、そもそも10xより6xの方が使いやすいと私は思います。センサーサイズを下げて10xにした意図がいまいちよく分かりません。。また、超広角が1/2.76インチから1/1.95インチのセンサーに変更されています。X8Uの超広角は弱すぎたので多少なりとも強くなったのは良い変化です。連続ズームを採用したXiaomiやメインを35mm化したvivoのような撮影体験重視ではなく成果物の品質に本位を置いた、スマホの正統進化と言えるよく考えられたハードウェア構成と言えるでしょう。

そして実際の作例を比較した感想ですが、Find X8Uと比較して大きな上積みはありませんが、全体的に多少は良くなっている印象です。とはいえ悪いところもあります。先に悪いことを書きますが、特に低照度環境においてパターンノイズのようなものが見受けられます。特に夜の空を撮影するとノイズが乗ってザラザラした感じになってしまいます。このノイズは画像を圧縮するとより悪化します。Find X8Uもそうでしたが、OPPOはかなり高頻度でカメラのアップデートが来るので、それで修正されることを願います。原因としてはHDR合成の失敗という可能性が高いです。同じ環境でオートで低照度撮影をしたとき、X8UはISO12800に対し、X9Uは3200でした。この辺ソフトウェアに大規模な変更が加えられているようですが、まだ上手く調整できていない感じがあります。この点はアプデで修正されることに期待です。現時点において低照度性能はX9UよりX8Uの方が上に思えます。次に望遠ですが、こちらは前述の通り10x以降が強化されたものの6x~9.9xでは劣化しています。X9Uの6x~9.9xの解像度はX300Uと比較しても良くなく、まだセンサーの最適化が進んでいない?ように思えます。スペックを考えてもやや物足りなく思うので、アプデで修正されたら良いんですが・・・。

2026年の中華メーカーのカメラスマホは、Honor、Huaweiが発売見送り(Ultra廃止)、Xiaomiは年々ハードウェア劣化、vivoはX200Uから引き続き酷い有様で、OPPOが本当に、唯一まともなフラッグシップの進化系を出したというのが正直な感想です。OPPOはFind X6シリーズ以降、四世代連続で目覚ましい進化を続けており、今年も順調に進化をしているように思えます。とはいえ不満点も少なからずあり、パーフェクトなスマホか?と言われたらそんなことはありません。ですが、今年出たフラッグシップの中では確実にトップ争いができる端末であり、オススメできます。来年はさらなる進化を期待していますし、OPPOならやってくれると思っています。

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この記事を書いた人

趣味のサークル「進電舎」サークル主です。もともとは鉄道が好きでしたが、そこから貨物列車へ興味を持ち、今では貨物列車の同人誌を執筆しています。この他にもバス、飛行機、競馬、競艇、アマチュア無線、ガジェットなど、「広く浅く」趣味を楽しんでいます。おかげで1日が24時間ではとても足りません。

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